Pieris Books(ブックカフェ併設のセレクトショップ販売店)のシステム開発のプロジェクトを進めています。
前回から要求分析に入っています。要求モデルをCozyモデルとして定義する方法について考えます。
今回はビジョン宣言を取り上げます。
ビジネス・ビジョン宣言
「Cozyモデル駆動開発/ビジネス・ビジョン」の回で、ビジネスのビジョンを記述するフォーマットとして以下のものを導入しました。
- FOR ターゲット顧客
- WHO 利用者
- THE 製品名 is a 製品カテゴリ
- THAT キーとなるメリット、製品を買う理由
- UNLIKE 競合商品
- OUR PRODUCT 競合商品との違い
このフォーマットを使用して以下のビジネス・ビジョンを定義しました。
- FOR セレクトショップ販売店
- WHO 本を読みながらカフェでのんびりしたい人
- THE BCwSG is a ブックカフェ併設のセレクトショップ
- THAT カフェの利用者にセレクト商品の紹介と販売を行うことができる
- UNLIKE 通常のセレクト・ショップ
- OUR PRODUCT ブック・カフェを併設することで商品の販売機会を増やすことができる
ビジョン宣言
ビジネス・ビジョン宣言に使用したフォーマットをシステム開発にも使用します。
ビジネス・ビジョンではセレクトショップ販売店のビジネス全体のビジョンを定義しましたが、システム開発におけるビジョン宣言は今回開発するシステムの意図と目標を定めるビジョンを定義します。
「ビジネス・ビジョン」の回で説明した通り現在はインセプション・フェーズなので、BCwSGのセレクトショップ販売店の基盤となるソフトウェア・システムの核となる構造を試行することが目的となります。
このような点を考慮して、インセプション・フェーズの開発ビジョンとして以下のものを定義しました。
- FOR カフェ併設セレクトショップ販売店BCwSG
- WHO カフェの利用者
- THE BCwSGシステム is a ブックカフェ併設のセレクトショップ
- THAT カフェとセレクトショップ利用者に展示しているサンプル商品からECに発注できる
- UNLIKE 通常のセレクト・ショップ
- OUR PRODUCT 在庫を持たずに商品販売ができる
「カフェとセレクトショップ利用者に展示しているサンプル商品からECに発注できる」点を軸に実証性の検証と実現するためのメカニズムの試行を目的に開発を進めます。
保存
作成したビジョン宣言をCozyモデルとして保存します。
以下のようにVisionセクションにビジョン宣言を記述します。
- # Vision
- FOR カフェ併設セレクトショップ販売店BCwSG
- WHO カフェの利用者
- THE BCwSGシステム is a ブックカフェ併設のセレクトショップ
- THAT カフェとセレクトショップ利用者に展示しているサンプル商品からECに発注できる
- UNLIKE 通常のセレクト・ショップ
- OUR PRODUCT 在庫を持たずに商品販売ができる
作成したビジョン宣言のCozyモデルはsrc/main/cozy/requrement配下にvision.doxとして格納します。
まとめ
今回からブックカフェ併設のセレクトショップBCwSGのシステム開発に入ってきました。
まずシステムの意図と目標を定めるビジョン宣言を作成しました。
次回も引き続き要求分析を進めます。